2019年9月13日金曜日

DBM SBMのインピーダンスとか、キャリアサプレッションとか…。

Google翻訳で調べると
Career suppression
Impedanceと出た。




 初めてSBM(シングルバランスドミキサ)を作ったのは中学1年だったと思う。ジャンクのテレビから得た3.579545MHzの水晶とトランジスタ、街のショップで買ったGe-Di(ゲルマニウム・ダイオード)とフェライトビーズで構成した共振回路を1個も持たないモノだったと思う。クーガー(RF2200)で受信してキャリアバランスを調整したりBFOをON/OFFでモガモガさせて楽しんだ覚えがある。
 DBMでなくSBMにしたのは「ラジオの製作」か「初歩のラジオ」で得た知識だろうと思う。

 高校生になってから家電メーカーのサービスで部品調達することを覚えた。東芝のサービスでは1S1588が¥9で2SC1815が¥15で入手できた。それまではGe-Diは40円で2SC1815は80円で購入していたため差額でストックを持てるようになった。間に合せにSBMに1S1588を使ってみたら動作したので以来疑問を持つこともなく安価で入手しやすいスイッチングダイオードを使っている。ND487もSi-Diなので粗方間違いではないんだろう…程度に解釈している。現在の手持ちが無くなっても高騰しているGe-Diに手を出さなくても高速スイッチングDiを使えば良さそう。
 終端型PWERメーターの壊れたダイオードをショットキーに交換したところ出るはずのないメーターの表示に驚いたこともある。Ge-Diは内部抵抗が大きいような気がする。
 
 「プロ用機材のミキサーはDi多段接続」という情報を頂いたのを切っ掛けにDBMやSBMはDiを多段接続するようになった。「通工用」とか「業務用」がつくと気になってしまう。






【インピーダンス】
 雑誌の記事を見ていると「各ポートを50Ωに」と書かれているのを見かけるが調べても理由が分からない。
 Diをオンできる電圧のキャリアに、Diをオン出来ない電圧の信号で変調すれば良いと教えてくれたOMが居られる。分かりやすい。
 ”インピーダンスが低ければ電圧も低いのだから、ダイオードをオンさせるには余計に電力が必要”になる。少ない電力でダイオードをオンさせるにはキャリアのインピーダンスは高くしたくなる。直接同軸を接続するのでなければ50Ωに拘る必要はないのではないかと思うようになった。

 Diを多段接続すると当然キャリアレベルを上げなければいけなくなる。しかし、キャリア漏れも気になっていたので「Diをオン出来る以上の無駄なレベル」なのかも知れないと思い、キャリアのレベルを変えずにトランスの巻数比を変更しDiを多段接続したところキャリア漏れも減ってうまく機能した事がある。オーバードライブだったのだろうと思うことにした。無論偶々なのかも知れない。


 ”2UEWの撚線”を入手したのを期に1:3:3や1:2:2のトランスも試している 。7本だとヘプタファイラというのではないかと助言があった。
 ダイオードの本数を増やしていくと、キャリアがDiをオン出来なくなり機能しなくなるので、巻数比を変えてキャリアの電圧(電力ではない)を上げるようにしている。




【キャリアの漏れ対策】
 ICのDBMではIC内のクロストーク等の独特の要因も考えられるので割愛する。キャリアサプレッションの数値が悪いとき、抑制出来ていないのか漏れているのかが分からないと対処に困る。
 TC(トリマコンデンサ)やVR(半固定抵抗)等で調整しても追い込みきれない場合、キャリアレベル過剰だったことが多かった。少なくとも漏れている分は無駄に思える。
 またキャビティーのようにミキサーをひとつの箱に入れているのを見かけるが、どのくらい効果があるのだろうか…高価なので手が出せず想像がつかない。Diでスイッチしているので図のようにDiを穴に通すよう遮蔽した結果キャリア漏れが減った経験がある。他にも方法がないか模索中。





都市伝説

 変な噂が広がるといけないので先に書いておこうと思う。

【音の良いダイオード】
 少々オーディオに煩いOMに海賊放送第1送信機をお貸ししたところ、音が良いと驚いていた。OMにデバイスを聞かれ、数本持参して型番を教えたところ、お茶会で「このDiは音がいいんだ」と触れて回っていた。後が怖い。
 これまでの実験から、総じてゲルマニウム・ダイオードよりもシリコンダイオードの方が音が良いとは思っているのだが、今回の場合はOMご自慢のステレオからライン入力を直接変調しているので、帯域を制限するフィルターが一切無いことから20KHzでも30KHzでも変調されているのと、SBMのDiを多段接続しているので歪も少なかったのだろう…。同じ条件なら殆どのスイッチングDiでなるはず。Diが良かったわけではないです。早く送信機返してください。



【出力が上がるダイオード】
 SSBの送信機を作っていたお仲間が、リングDiを1N60から他のに交換してみたいので丁度良さそうなのを見繕って欲しいと頼まれた。おそらく、お茶会でのOMの自慢話に唆されたのだろう。次のお茶の時にお持ちした。
 数日後に「パワーが上がった!」とご連絡を頂いた。
 いやいや、ゲルマニウムDiを内部抵抗の少ないシリコンDiに取り替えれば程んどそうなります。おそらく特別なことではないです。
 終段近くで1dB稼ぐのは非常にキツイし、質的に悪い方向になることが多いと思うが、変調するDBMのロスが1dB減ったら…。

 

検波のDiにSi-Diを採用する場合のバイアスの話は別途書くことにした。



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