2017年4月12日水曜日

実験 Murata CDAC10.7MG46-A-TC(セラミックディスクリミネーター)TA2003でFMラジオを作ってみる

セラミックディスクリミネーターらしき物が出てきた。
 他のものとセットで入手した物で、型番で検索しても「それらしい物」としかわからず放置していた。
 本来ディスクリミネータは専用品なのか、IC毎に違うディスクリミネーターが推奨されている。この部品がどのICに推奨されているのかは判明しなかった。なので、どの程度使えるか実験してみる。

 友人の話では、以前セラミックディスクリミネーターが入手出来ず、TA2003に検波コイルの構成でFMラジオを作ろうとしたが上手く動かなかったそうだ。随分苦労したもののモノにはならなかったと。

 チップのままでは実験するのに都合が悪いのでリードを付けた。


 今やリード付きの部品はチップ部品にリードをつけて作っているようなので、手間がかかる分コストも…。(画像はTDKから拝借)



 ジャンクのラジオを分解してみたら、TA2003互換のCD2003が使われていた。セラミックディスクリミネーターを使っているので、CDAC1.7MG46-A-TCを換装して動くか確認してみたらFM放送は問題なく聞こえた。違いはわからなかった。IFTを使う場合は、2Pinとの間のパターンをカットし、C20を入れてDCをカットするようになっている。元々は、そういう構造だったのだろう。IFTでもうまく動くのかもしれないが、折角死蔵している部品を使えるようになるのだから、あえてIFTでは実験しない。が、友人がうまく行かなかったのは、この辺りに原因があるのではないか?


 これで、CDAC10.7MG46-A-TCがディスクリミネータであることは間違い無さそう。TA2003に限らずセラミックディスクリミネーターを使えば、コイルの準備が要らなくなるのはありがたい。機会があれば試してみよう。

 おそらく水晶を使っても復調そのものに影響は無いと思えてきた。勿論セラロックも…。










 秋葉原を通ったのでTA2003を購入してきた。セラミックディスクリミネーターを使い、最小構成でFM放送を受信してみる。
 小容量のバリコンをどこに仕舞ったのか忘れてしまったので同調容量は固定で、Lを伸ばしたり縮めたりして周波数をあわせた。アンテナは1m程のリード。
 uPC2002のアンプと5cm程のスピーカーで数時間楽しんだ。






2019.8.5追記
【変調の実験】
 水晶にFM変調をかけても可変範囲が狭すぎて逓倍が必要だったが、セラミックディスクリミネーターに変調をかかけたら思いの外可変範囲が広かったので逓倍無しでも良いことが分かった。順番が逆だが、VXOとしても十分使えるだろう。

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