2018年5月3日木曜日

ヘリカルリゾネータ


 430MHz以上の自作例が少ない最大の原因は市販のモノコイルが無いことではないかと考えていた。私が作ったものもストリップラインとトラフ式だったが、他の方法がないか考えている。



【専用品をバラしてみた】リゾネータ=共振器
 一般的なモノコイルと違いが無さそうに見えるが、足は2本(GNDと中間タップ)しか無い。λ/4の共振棒を並べたものが理想なのだろうけど、現実的な大きさにするためにλ/4の共振棒をヘリカル状(螺旋)にしたところから付いた名前だと思える。
 製品は画像の物が複数並んでいた。結合はスリット(隙間)を利用していて物理的なものは使われていない。

 全体を短縮コイルにしたものをシールドした構成になっている。同調コンデンサは無いのでタンク回路ではない。キャビティやトラフをモノコイル状にしたものだと思えば良いかも知れない。
 結合はケースにスリットを設け、その大きさに依存しているものが多いもよう。アマチュア的には穴を設けておいて銅テープで塞いでいく方法で調整すれば良いと思う。

 中間タップ無しでも片側に給電し反対側を開放することで同じように機能させることが出来るだろう。インピーダンス接合は前後段で…要はアンテナと同じ。
 自立の空芯コイルも可能だし、先端を折り返して基板に固定する手もあるが、振動の問題があるので現実的にはテフロンは無理でもベークやアクリルのパイプ等に巻くことになるだろう。何事も工夫次第…以下省略。
【モノコイルの片側を接続しないで使う】
 昨年から200MHz以上の一部の回路にモールドコイルを使う実験を始めた。無論片側しか接続していない。
 コアを抜いてネジにした方が扱いが楽。樹脂のネジ山がダメになってきたら上にナットを接着。



【モノコイルを巻き直す】
 変わった形状のボビンを入手した。モールドコイルと違い足が沢山あるので、そのうち1本は共振器に使い、残りの足はピックアップやリンクに使える。
 これなら何回巻けば何メガに共振するのか確認すれば良いだけ。難点はシールドしてからでないと実際の共振周波数が分からないので手間が多いこと。
 少しでもQを上げるために巻線の間隔を広げたいのと、再現性を高くするために、巻き数に関係なくコイルの全長が同じになるように巻線の片側はボビンの上端で終わらせるのが一番都合が良いと思う。
 
 微調整に金属のネジを使いたいので、樹脂のM3ナットを丸く且つテーパー気味に削って上部に接着。太めのスズメッキ線かUEWでエレメントを巻く。




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