2018年3月14日水曜日

2.4GHz トランスバーター ② 構想・逓倍混合のTr化 平衡化 メモ



 当初はシングルエンドの逓倍混合でやろうと思っていたのだけど、手持ちのDi(RB721Q-40)があまり効率が良くないだろうと思ったのでバイアスをかける事を予定したのだが、1GHzでは使えそうもないので諦めた。そもそもシングルエンドの逓倍混合でバイアスをかけるとなれば非常に煩雑な回路になる。ので却下。



【無効電力を使って逓倍混合】
 これはLoが平衡になっているのでRFへの漏れが少ない。元々シングルバランスドミキサーは局発の半サイクルは無効電力なので、その捨てている電力で逓倍混合するので局発が電力的に楽。とても大好きな方式。
 安いとは言えないが、秋葉原でSバンド用の1SS154が入手出来るのでコレを使う方が手堅い。

【実際の回路】
 逓倍混合はデバイスが増える分バランスを取る(Loの抑圧)のが難しい。左図のようにDiを倍の数にして経路ごとにトリマーで微調整が可能になり、トータルのVFも増やすことが出来る。現状で一番Loを抑圧できている。


 Loが漏れるなら、Loのレベルを見なおすか、シールドを厳重にする。キャビティーのようにミキサーをひとつの入れ物に入れてOKしているのを見かけるが…疑問。
 Diを穴に通すように遮蔽した方が効果が高かった。ここでスイッチしているのだから…以下省略。


【Trで逓倍混合】
 何度も訂正してこの回路までたどり着いのだが、これで理屈は合っているはず。
 2.4Ghzで動いているのは出力側のトランスだけで、Trは半分の周波数で動いている。2GHzでは動かないTrも使うことが出来る可能性がある。が、DiでやったほうがシンプルでLoの漏れ…以下省略。







【TX ミキサー TrのSBMも試す】2SC3358
 非逓倍混合・逓倍混合と手の混んだことを試してきたが、少々混乱気味。
 目的はオーバーオールでの省エネ化だが、全体で考えるとパッシブミキサーが必ずしもワーストなわけではない。アクティブ素子もBPFの段数が余計に必要になる傾向があるので、結果ロスが増えてパッシブミキサーの方が省電力だったという経験をしている。また、省電力な設計は発熱が少なく故障も少ない傾向にあるので。同じ出力を得る上で少しでも消費電力が減るように、努力を惜しまないようにしている。
 少しでも永く使い続けるために、壊れにくい設計と無くならない若しくは代替の利くデバイスで…。




2.4GHz トランスバーター ① 構想
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2.4GHz 局発。まるで独りコンペ。

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