2019年7月11日木曜日

ラッチングリレー 駆動回路 ⑦ 根本的な間違い 検証の準備



 これまで手探りで実験を繰り返している中で大きな勘違いをしていることに気づいていた。それによる破損が起きていないことと今のところ何方からも指摘を受けていない事で、ノートの片隅に書いただけになっていた。そろそろ検証したいと思う。



 オムロンのマニュアルにコンデンサを使った回路を発見。



 手元にあるラッチングリレーと数種類のセラミックコンデンサを使って予備実験をしたが、偶然にも私の選んだ”セラミックコンデンサ”でラッチングリレーは動いてしまった。




【古いメモにあった回路】
 以前こんな回路を考えたことがあったようだ。実際に採用しなかったのは、受信時にも消費電流があることだろうと思う。


 (A)の回路を用いたことがあるが、オムロンの回路を参考にすると(B)の回路は自ずと浮かんでくる。
 更に部品点数を減らしたい思いもあって(C)(D)と思い浮かんでいったのだが…。

(B)の段階でとんでもない事を忘れていた。







とんでもない勘違い

 私は実験用電源にコンデンサをつないで充電し、リレーにコンデンサをつなぐことで最低動作電圧の確認をした。しかし、リレー・コンデンサ・電源・スイッチが接続した状態での電圧の確認をしていない。無論テスターなどでは確認できない。
 (B)(C)(D)はフルブリッジなのでリレーにかかる電圧は、理屈では電源とコンデンサに充電された電力がプラスされて”およそ倍”になる。はず。

 電源電圧が5Vの場合、コンデンサが充電してしまえば10Vで動くリレーを駆動できるのかも知れない。(12Vのリレーのカタログ上の最小電圧はクリアしているし、私の実験では3Vでも動いた)
 これまでに実験した結果から、12Vのリレーはそのまま動くものが多そうだし、12V超えのリレーで特に2巻線のモノは接続方法を工夫するだけで、そのまま動作してしまうものも有りそうだと思える。



 そこで疑問に思ったのは、(D)の回路において、駆動しているロジックの最大規格を遥かに超えているのに何故壊れなかったのか。(1年間ほど実験に使った基板は分解して他に流用してしまったが、部品単体は今も動いているので破損に至っていないことは分かっている)
 通電時間が非常に短いことで壊れなかった可能性が一番高いと思っている。そこそこの容量の電解コンデンサを選んでいたら、瞬殺で実験終了となっていた可能性もある。プラスマイナスが逆になるので、電解コンデンサを避けてセラミックコンデンサを選んだと記憶しているが、偶然選んだセラミックコンデンサの容量やリレーコイルの抵抗値等が壊れずに済んだ要因になったのかも知れない。



まだまだ可能性を秘めていそうな気がする。



ラッチングリレー 駆動回路 ① 超小電力量の恩恵にあずかる
ラッチングリレー 駆動回路 ② もっとシンプルに
ラッチングリレー 駆動回路 ③2巻線ラッチングリレーのやんちゃな実験構想
ラッチングリレー 駆動回路 ④ フリップフロップ
ラッチングリレー 駆動回路 ⑤ ラッチが外れてステータスが変わるのを防ぐ
ラッチングリレー 駆動回路 ⑥ ロジックよりも高い電圧のリレーを直接駆動する構想。

まとめページ
ラッチングリレー駆動計画 Latching relay drive circuit

0 件のコメント:

コメントを投稿