2019年3月25日月曜日

LC7259 スタティック周波数表示用C-MOS LSI

 1999KHz(AM)と199.9MHz(FM)までの表示が出来る。
中間周波数の設定をして局発を(FMは1/100分周して)入力することで差分の受信周波数を表示する。アノードコモンの7セグメントLEDを直接ドライブ出来るもよう。

 中間周波数は、AMが+455KHz・+470KHz・+452.5KHz・+262.5KHz、FMが+10.7MHz・-10.7MHzの何れかを選んで設する。DP(デシマルポイント)の制御は機能として内蔵されていないので、ハードで補う必要がある。

 これに食指が伸びたのは、”スタティックドライブ”とデータシートに記載があったので、「ダイナミックドライブと比べてノイズが少ないかも知れない。」と期待してのこと。

 表示周波数は200Hzステップで微調整が可能…ならばTK14590と組み合わせてCWで800Hzシフトさせられるので、VLFの周波数表示にしようかと思ったけれど、100Hz台の表示が出来ないのに帯域の狭いフィルターを実装すると勝手が悪いので断念する。フィルターを複数…とも考えたが、とりあえず保留。



クロックを変更すれば100Hz台の表示も可能か?

 LC7259はスタティック表示なので、クロック(標準で4MHz)を1/10にすれば、〜199.9KHzまでをチラつくこと無く可能だと思うが…。

 表示のサイクルも1/10になるのでダイヤルに追従するのは難しくなりそう。一般的に周波数表示のカウンターは0.2〜0.5秒程度のサイクルだと思うが、この方法では10倍時間がかかるので、最悪の場合、ダイアルを回してから表示が落ち着くまで5秒ほどかかる可能性がある。ということか…。






 エアーバンドに用いるなら100KHz台が表示されるので都合が良いと思われる。エアーバンド好きなOMの誕生日プレゼントにでも仕上げてみようか…。




 エアーバンドならフロントエンドにTA7358を使おう。局発の出力を1/100分周してLC7259で…というのが本来の姿だが、手元に74VHC4040があるので採用する。分周比が1/128になるのでカウンターのクロックも3.125MHzに変更が必要。

 IFにはLA1600にするか思案中。同期検波か擬似同期検波にしようかと…。実は次に作るモノの関連もあって…以下省略。


 イメージはこんな感じか…。正面にスピーカー、Sメーターはアナログ、スケルチも必需…。







プリスケーラーにも表示させる?

 先日の御茶会での話。件のデバイスでFMモードでの扱いになるけれど、プリスケーラーの数値を表示させれば?と仰る方がおられた。
 そういえばCQ誌だったと思うが、ICM7216を使った8桁カウンターを9桁にする記事が掲載された覚えがある。もう長いこと考えているけれど、ラッチ・リセット信号が出ていないので、お手上げ…。9桁の必要性の問題ではなくて、自分では出来ないことが悔しく思う。LC7259も外部に信号が出ていない。




【1/2 分周回路】2020.2.19追記
 FM側の分周を1/128にした場合、3.125MHzの水晶が入手できず頓挫しそう。偶々お茶の仲間に「トランジスタで分周」と囁いたら一瞬考えた後サラサラっと書いて下さった。改めてチャートを書いてみたところ、入力をHi/Lowでスイッチしてみると1/2が出力されることを理解できた。
 件のデバイス用に74AC390を使った場合、1段目の1/2の代わりにしてAC390への入力を50~60MHz程度に抑えれば表示が可能だと思われるので、基準発振が4MHzの水晶のままで動作しそう。






2019年3月11日月曜日

Mini-Whip 感度低下の対策になるか(RFCの問題)

 知人がMini-Whipというアンテナを導入したようだけれども、電源重畳の為に使っているRFCが原因で高域の受信感度の低下しているらしい。
 ザックリと聞いた話では、RFCの自己共振周波数以上の周波数の信号がGNDに落ちてしまうという事のよう。RFCに物理的なCは無いので浮遊容量が要因か…?

 (B)のような1.6m程のアンテナのトラップの共振周波数を40MHz程度にすると、28MHzはLを、50/144MHzはCを通過するだろうから各バンド共エレメント全体をドライブできる…?と考えたことがあるが、同じような現象?

 話をMini-Whipに戻して…。Cでの結合をやめて積極的に信号をLに流すようにLで結合させたらどうだろう?アンプの出力段と合わせて(C)のようにすれば、彼が問題にしていたことは解決出来そうな気がする。いや、解決してくれたらありがたい。

 トランスの特性によっては良くも悪くもなると思うが、特殊なRFCを採用しなくても数10KHz〜100MHz位ならフェライトビーズやフェライトコアで賄えると思うのは浅はかだろうか?